[ 人物 ]
(2017/8/7 05:00)
「機械の知識」を駆使
金秀バイオ(沖縄県糸満市)の城間瞳さん(26)は、モズクやウコンといった沖縄の特産を原料に使う健康食品の製造現場で活躍する“ウチナー(沖縄の)リケジョ”だ。入社5年目、4月に主任になったばかり。製造計画の立案や生産管理を行いフォークリフトを操る。大学では発酵を専攻。高専時代にロボコン参加で得た機械の知識を駆使して設備も扱う。「当社は開発部門に女性が多いので、営業でも経験を積んで、いずれ研究や商品開発に携わりたい」と力を込める。
不安や悩み、ため込まず相談
子どものころ、パンづくりが好きで発酵に興味を持ち、沖縄工業高等専門学校の生物資源工学科を選びました。課外活動のロボコン参戦に夢中になり、土日も夏休みも実家に帰らず没頭。編入した琉球大学農学部では発酵食品「豆腐よう」のつけ汁の機能性を研究しました。
モノづくりは好きです。当社に就職したのも工場があるから。念願の製造部に配属になり、化粧品原料の抽出の責任者になりました。シークワーサーやパッションフルーツなどから機能性成分を抽出するのですが、製品から菌を出してしまった時は悔しかったですね。
「フコイダン」などのサプリメントのパッケージング工程の生産管理も担当します。女性のパート社員が多いので母親のように頼っています。グループ全社で女性の活躍を進めており、産休や育休制度も整っていて安心です。
社員同士のつながりは強いですね。上司や同僚とコミュニケーションがとりやすく、不安や困ったことはため込まず相談します。上司の定年退職を4年後に控えているので、ノウハウを学び取ろうと頑張っています。
同僚の勧めで始めたゴルフが毎週の楽しみ。まだ“打ちっ放し”ばかりですが、いつかはラウンドしたい。プロ大会も開かれるグループ企業の喜瀬カントリークラブでのプレーを目指しています。
(文・写真=那覇・三苫能徳)
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◇金秀バイオ 製造部製造課主任
(2017/8/7 05:00)