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[ エレクトロニクス ]
(2017/8/22 05:00)
パナソニックは北米市場向けに、警察官が身に着けるカメラを刷新した。従来比1・5倍の12時間駆動が可能で、撮影範囲を広げた。カメラとパトカー、車内パソコンなどを連携させる周辺機器も拡充した。警察署に試験導入してもらう端末を従来比2倍に増やすなど営業策を強化し、技術を生かせる警察向けカメラ市場に攻勢をかける。現在、同市場のシェアは1割以下だが、2019年3月期に2割まで引き上げる。
パナソニックは警察官の胸に装着するカメラを15年末に米国で発売しており、今回、大幅に改良した。レンズは魚眼で、撮影角度を従来の130度から180度に広げた。また、画面比率を縦方向に広げて人の顔から足元まで撮影しやすくした。
振れを補正する機構と防塵・防水性能も向上した。18年3月までに動画圧縮規格「H.265」を採用し、動画を管理する証拠管理システムの負荷を現状比約3割軽減するという。
カメラの周辺機器も拡充する。警察官がパトカーのドアを開閉したり、拳銃をホルスターから抜いたりした際、カメラに録画指示を送る装置や、パトカー内のパソコンとカメラを接続できる充電器などを追加する。
パナソニックは北米警察向けシステムを10年以上前から手がけ、車内カメラ、パソコン、証拠管理システムなどの納入実績がある。警察官装着用カメラは15年末に投入したが、米アクソンなどの競合相手が先行している。刷新したカメラと周辺機器を一体で提案し、シェアの拡大を狙う。
(2017/8/22 05:00)