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[ エレクトロニクス ]
(2017/9/18 05:00)
東芝は、量子暗号通信で毎秒13・7メガビット(メガは100万)の暗号鍵配信速度を実現する技術を開発した。同社のこれまでの最高速度である同1・9メガビットの約7倍となり、世界トップとしている。今後、東芝はさらなる高速化や周辺技術の向上に取り組み、量子暗号通信を2020年頃に実用化していく考え。
東芝は距離10キロメートルの条件下で、毎秒13・7メガビットの鍵配信速度を達成した。専用回路を用いたハードウエアを開発したり、誤り訂正方式を工夫したりした。またデータ変換を多並列処理化し、暗号鍵を生成する速度を高めた。
量子暗号通信は、光の粒子「光子」1個に1ビットのデータを載せて配信する。盗聴されると光子の状態が変化し、確実に盗聴を認識できるため、安全性を担保しやすいとされる。
医療関連など秘匿性の高いデータ通信に適している。暗号鍵の配信速度向上などが課題で、まだ普及に至っていない。
東芝は鍵配信速度について、10年に距離50キロメートルの条件下で毎秒1メガビット、16年に同35キロメートルの条件下で同1・9メガビットを実現した。
(2017/9/18 05:00)
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