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[ エレクトロニクス ]
(2017/9/26 05:00)
日立製作所は、障害物などで電波が届きにくい製造現場でも高品質な通信を実現する「回転偏波」技術に対応した無線機を試作した。回転偏波式の無線通信で、課題となっていた受信側装置の開発にめどを付けたもの。IoT(モノのインターネット)技術の普及で工場内などでの通信需要が高まっている。日立は運用・保守などの課題を解決し、回転偏波技術を採用した無線通信の早期実用化を目指す。
日立が開発した回転偏波式無線通信は、電波が振動する方向(偏波)を回転させることで、障害物があっても電波を通りやすくする。一方、回転偏波は複数方向から届くため、効率良く受信・復調するのが難しかった。
課題解決のため日立は、受信しやすい最適な方向の偏波を選択し、その偏波のみを抽出して復調する技術を開発し、今回、試作機を開発した。
工場の稼働率向上などを目的として、機器の状態を監視・制御するIoTシステムの普及が進んでいる。回転偏波式無線通信を採用すれば、同システムの通信ネットワークの信頼性向上や簡便化につながると日立はみている。
従来型の直線偏波式無線通信は障害物に弱く、多くの受信機を設置したり、工場内のレイアウトを工夫したりする必要があった。
(2017/9/26 05:00)
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