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[ 科学技術・大学 ]
(2017/10/9 05:00)
豪州東方沖の小島に生息する希少なナナフシのDNA(デオキシリボ核酸)を解析したところ、約100年前に近くのロードハウ島で絶滅したと考えられていた「ロードハウナナフシ」と同一種であることが分かった。沖縄科学技術大学院大学と豪国立昆虫コレクションなどの研究チームが米科学誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。
主な生息地だったロードハウ島から消えた原因は、1918年に難破船からネズミが侵入したため。今回の解析結果により、同島のネズミを駆除した上でロードハウナナフシを繁殖させる計画が進むと期待される。
ロードハウナナフシは成虫の体長が十数センチで羽がなく、黒っぽい色をしている。60年代にロードハウ島から約20キロ離れた小島でよく似たナナフシが見つかり、2000年代初めの調査を経てメルボルン動物園で繁殖プロジェクトが始まった。
(2017/10/9 05:00)