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[ 科学技術・大学 ]
(2017/10/9 05:00)
日立製作所は徳島大学、東海大学と共同で、熱によるダメージを与えずに、有機物質や生体物質をナノメートル(ナノは10億分の1)レベルで解析できる走査型プローブ顕微鏡の新しい計測技術を開発した。従来手法は熱ダメージが避けられず、熱に弱いこれらの物質の解析には不向きだった。IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の普及で増える先端デバイスや高機能材料のナノレベル解析に使える。
8日に米ネバダ州で開かれた分析関連の国際学会(SciX)で発表した。
通常の走査型プローブ顕微鏡は、測定プローブ(探針)の先端に強いレーザー光を当てて計測するため、プローブの近くに置く物質の表面にもレーザー光が当たってしまう。これに対して日立などは今回、プローブの上方にレーザー光を当て、そこから伝わって発生した直径約50ナノメートルの光スポット(近接場光)のみを物質に当てて計測する新手法を考案した。
シリコ...
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(2017/10/9 05:00)
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