[ ICT ]
(2017/10/30 05:00)
日本IBMのエリー・キーナン社長は27日、都内で開いた自社イベントで、自社技術の「ワトソン」がもたらすビジネス変革について熱弁を振るった。キーナン社長は「コンピューターを使うことが私たちの生活の一部になり、データは世界中で倍々に増えている。こうした中で意思決定を支援するのが『ワトソン』だ」と語った。
基調講演に登壇したキーナン社長は「人工知能(AI)は人に置き換わるものではない。当社ではワトソンを人工知能ではなく、拡張知能と呼んでいる」と米IBMの考え方を力説した。
その上で「大きなチャンスは皆さんのビジネスの中にある。ワトソンはそこから成功確率の高い提案を行い、なぜそう考えたかの根拠も示す。このようなことは(米アマゾンのAIスピーカーである)『アレクサ』にはできない」と競合相手との違いを強調した。また長期的な取り組みとしては、量子コンピューティングのハブ(集積拠点)を東京に開設することも明らかにした。
ワトソンの普及拡大に向けては、クラウド対応の「ブルーミックス」と呼ぶ開発環境で新しい利用アカウントを11月から導入する。ワトソンをはじめ、IoT(モノのインターネット)対応のアプリケーション(応用ソフト)を気軽に作れるように、25種類の応用プログラムインターフェース(API)を開発者向けに期限なしで無償開放する。
(2017/10/30 05:00)
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