[ エレクトロニクス ]

シャープ、通期見通し上方修正 液晶事業が貢献

(2017/10/30 05:00)

シャープの利益改善が進んでいる。液晶ディスプレー事業が全体の利益拡大に貢献。2018年3月期連結決算業績予想は各利益段階を上方修正した。コスト削減とリストラをテコに利益を確保するという縮小路線から脱却した。一方、利益を生み出す液晶ディスプレーは価格の下落が続き、今後の収益が伸び悩む懸念がある。

液晶事業や、欧州で買い戻した大型テレビ事業、スマートフォンの販売増も18年3月期の業績に貢献する。

17年4―9月期は中国で大型テレビが伸び、タブレット端末用中型パネルも好調だった。同事業の営業損益も163億円の黒字(前年同期は146億円の赤字)に転じた。

とはいえ液晶テレビの価格下落などが響き、同期の同事業の営業利益率は3・1%と全社の営業利益率3・6%を下回る。野村勝明副社長も「利益率には満足していない」と認める。収益性の高いタブレット用パネルの拡販や、高精細の8Kパネル販売を軌道に乗せる必要がある。今後は20年3月期に売上高3兆2500億円を目指す計画で、想定以上に伸びる液晶ディスプレー事業は追い風だ。

(2017/10/30 05:00)

電機・電子部品・情報・通信のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン