トヨタ、かずさＤＮＡ研究所など ＤＮＡ解析技術のライセンス契約

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  トヨタ自動車本社

トヨタ自動車は３０日、かずさＤＮＡ研究所やユーロフィンジェノミクス（東京都大田区）、ジーンベイ（横浜市港北区）とＤＮＡ解析技術「ＧＲＡＳ―Ｄｉ（グラスディーアイ）」のライセンス契約を結んだと発表した。

農業や畜産業、林業、水産業などの幅広い分野の品種改良に応用できるトヨタ独自の技術で、１１月から国内外のＤＮＡ受託解析事業で実用化されるという。バイオ燃料や食料の増産、作物の耐病性向上などにつながる。

トヨタは２０１６年９月にグラスディーアイを開発したと発表し、サトウキビなどの作物のＤＮＡ解析の期間を従来の１０分の１に、コストを同３分の１にそれぞれ低減できるとしていた。独自のサンプル調整技術などにより、有用な遺伝子を持つ個体の選抜作業の工程を大幅に簡略化する。今回の契約で技術の普及が見込める。