[ 科学技術・大学 ]

早大とJAXA、3テラ電子ボルトの電子観測 ISS設置の望遠鏡で

(2017/11/6 05:00)

  • CALETにより10ギガ電子ボルトから3テラ電子ボルトの範囲で測定された全電子スペクトル(早稲田大学提供)

  • CALETの主検出であるカロリメータ部の装置概要。上から電荷測定器(CHD)、撮像型カロリメータ(IMC)、全吸収型カロリメータ(TASC)(早稲田大学提供)

早稲田大学理工学術院の鳥居祥二教授や宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究グループは、国際宇宙ステーション(ISS)に設置した望遠鏡を利用し、太陽系近くで起きた超新星爆発が原因の1テラ電子ボルト(テラは1兆)以上のエネルギーを持つ電子を、高精度で測定する手法を確立した。ISSの日本実験棟「きぼう」の船外に設置した宇宙線電子望遠鏡「CALET」で3テラ電子ボルトまでの電子を観測できた。

今後、観測エネルギーの範囲を20テラ電子ボルトまで広げ、ダークマター(暗黒物質)の正体の解明を目指す。

高エネルギーの宇宙線がどのようにエネルギーを得たのかは詳しく分かっておらず、宇宙物理学の未解決問題となっている。高エネルギーの宇宙線の中で重要なものの一つが電子だが、これまで1テラ電子ボルトを超えるエネルギーの電子を計測することは難しかった。 

成果は米科学誌フィジカル・レビュー・レターズ電子版に掲載された。

(2017/11/6 05:00)

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