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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/12/7 05:00)
曙ブレーキ工業は2020年をめどに、植物由来樹脂を活用したブレーキパッドを量産する。フェノール樹脂にスギ木粉由来のリグノセルロースを均一に混ぜた材料を用いており、強度は既存品より2―3割高い。自動車メーカー各社は環境に配慮した自動車づくりの一環として、内外装に植物由来樹脂を使用している。ブレーキ関連部品への採用で、自動車への適用範囲が広がりそうだ。
開発したブレーキパッドはスギの粉を水に溶いて構成成分であるリグノセルロースをナノメートルレベルにまで細かくし、フェノール樹脂に混ぜた材料を使う。フェノール樹脂に対し機能に応じて1―10%のリグノセルロースを混入する。スギの木粉は日本で手に入りやすく特別な処理が不要のため比較的安価で生産できるという。
同社によると、ブレーキパッドに植物由来原料を使うのは初めて。既存品に比べて強度が高まるほか、熱膨張への耐性も1―2割程度改善する。コストは高く...
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(2017/12/7 05:00)
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