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[ 環境・エネルギー ]
(2017/12/12 05:00)
【神戸】川崎重工業と大林組は、水素から作った熱と電気を地域に供給する試験設備(写真)を神戸ポートアイランド(神戸市中央区)に完成した。出力1000キロワット級の水素ガスタービンで発生させた熱と電気を、病院など近隣の四つの公共施設に供給する実証試験を2018年2月上旬から始める。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、地域でのコージェネレーション(熱電併給)体制の最適制御や安全性を検証する。総事業費は20億円。試験期間は18年3月まで。
水素のみを使った場合や、天然ガスと水素を混ぜた場合の発電を検証し、燃焼安定性や運用性を確認する。水素による熱電併給システムの市街地での実証試験は世界初という。18年度以降は、地域分散発電システムとして実用化を含めた提案も検討する。
(2017/12/12 05:00)