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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/1/5 05:00)
【名古屋】デンソーは4日、京都大学発ベンチャーのFLOSFIA(フロスフィア、京都市西京区)と酸化ガリウム(Ga2O3)製パワー半導体を車載に応用する共同研究を始めたと発表した。フロスフィアが手がける次世代のコランダム構造Ga2O3製パワー半導体を、2025年以降をめどに電動車のインバーターなどに搭載する。デンソーはフロスフィアに出資も実施した。
コランダム構造Ga2O3は、京都大の藤田静雄教授が世界で初めて単結晶合成に成功した。
高いバンドギャップや絶縁破壊電界が大きいなどの特性から、シリコンや炭化ケイ素(SiC)に代わる低損失の次世代パワー半導体材料として期待されているという。
デンソーは三菱重工業などとフロスフィアの第三者割当増資を引き受け、5者で8億円を出資した。デンソーはSiC製パワー半導体については20年頃に量産する計画を公表している。
(2018/1/5 05:00)