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[ 環境・エネルギー ]
(2018/1/10 15:30)
イランのザンギャネ石油相は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の主要閣僚の1人として、石油市場の過熱を招くリスクを警告した。原油相場がバレル当たり70ドルをうかがう展開となっていることを受けたものだ。
同国石油省傘下のシャナ通信によれば、ザンギャネ石油相は「OPEC加盟国はシェールオイルの存在を念頭に、1バレル=60ドルを超える北海ブレント原油価格の上昇を目にすることに乗り気でない」と語った。減産や、寒冷天候に伴う石油製品需要の増加によって、価格はこのところ上昇していると同相は指摘した。
こうした見解はOPEC加盟国全閣僚の共通認識ではない。だが、ザンギャネ氏の発言からは、世界経済の改善が需要を押し上げる中、生産抑制を維持することで米国のシェールオイル生産に拍車を掛ける可能性があるとの一部の国々の懸念が示された。
OPECとロシアを含む産油国は昨年11月、減産措置を今年末まで延長して世界の在庫を圧縮することで合意した。OPEC3位の産油国であるイランは、同合意の下で生産削減を義務付けられていない。(ブルームバーグ)
(2018/1/10 15:30)