[ オピニオン ]
(2018/2/20 05:00)
ウインタースポーツのにわかファンにとって、冬季オリンピックのメダル数は注目度の大きな指標。歴代の日本の獲得数は、株価変動以上の“乱高下”だ。
2006年のイタリア・トリノ大会は、フィギュアスケート女子の荒川静香選手の金1個だけに終わった。もっと昔、1976年のオーストリア・インスブルックはゼロ。80年の米レークプラシッドから88年のカナダ・カルガリーまで3大会続けて1個。
逆に伝説となったのは、72年札幌大会のジャンプの“日の丸飛行隊”。まだ世界の頂点に遠かった時代、日本が表彰台を独占したインパクトは半世紀近くを経ても色あせない。
98年長野大会は予想外の大ラッシュで金5個を含む10個。自国開催に向け企業の寄付が集まりやすく、選手育成が順調だったとの見方がある。直近の2014年のロシア・ソチ大会は8個で長野に迫った。
さて終盤に入った韓国・平昌大会。日本勢は金の数こそ長野に及ばないが、フィギュア男子で連覇の羽生結弦選手と宇野昌磨選手のツートップ、スピードスケート女子の小平奈緒選手の五輪新記録をはじめメダルを量産している。好調を持続すれば遠くない将来、札幌以来の金銀銅独占に感動できるかもしれない。
(2018/2/20 05:00)