[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】運転中に周囲の状況を路面に高精細表示、独ダイムラーがスマートヘッドライト

(2018/3/7 12:00)

高級車「マイバッハ」に搭載

夜間に車で走行中、周辺の状況を高精細(HD)画像で前方の路面に投射してドライバーに知らせる――。そんな「スマートヘッドライト」を独ダイムラーが開発し、8日開幕のジュネーブ国際自動車ショーに出展する。同社の5日の発表によれば、「デジタルライト」と名付けたこのヘッドライトは、高級車「メルセデス・ベンツ・マイバッハSクラス」の一部車両に搭載され、18年前半に出荷開始の予定。

  • 進行方向が道路工事中であることのシンボルを表示するとともに、障害物までの距離や、障害物にぶつからないで走行するためのガイドレーンを投射

  • 前方に車ありのサインと、そこまでの距離を表示

  • デジタルライトが組み込まれたヘッドライト(写真はいずれもダイムラー提供)

デジタルライト1個で100万画素以上とHD並みの解像度を持ち、左右のヘッドライトに組み込まれた形で車1台当たり計2個搭載。それぞれのデジタルライトが100万個以上の微小な反射体を備える。ナビゲーションシステムのデジタル地図や、車載カメラおよびセンサーシステムと連動し、コンピューターで反射体を制御しながら、周囲や車の状況を知らせるシンボルや数字を表示する。

例えば、走行中の道路の先に道路工事現場があれば工事中のシンボルマークが路上に表示され、前方を走行している車があればそこまでの距離や、時速30キロメートル以上で走行中に前方の車に近づきすぎると衝突の警告サインを出す。また、走行速度が設定値をオーバーしている場合には速度計のマークを、反対車線に入った場合には正常な車線に戻るようその方向に矢印を出し、5度C以下になると雪の結晶のマークでスリップ注意を促したりする。

さらに、工事中で幅が狭くなっている道路では障害物にぶつからず安全に通れるように、ガイド役となる2本の平行ラインを路面に投射する機能も。対向車や歩行者もカメラなどで検出し、歩行者のいる方向を矢印で示したり、対向車や歩行者がまぶしく感じないよう、光を自動調整したりするという。

(2018/3/7 12:00)

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン