[ オピニオン ]
(2018/4/26 05:00)
「朝はどう過ごしていますか」。最近、年齢が二回り近く違う若い友人たちと会うとそう尋ねられる事が多い。私は「読書」と答えて、読み応えがあった本を紹介するが、それだけでは不満そうだ。彼らは脳のゴールデンタイムといわれる朝の時間を「もっと積極的に活用したい」という。
「朝活」という単語が思い浮かぶ。セミナー情報サイトで検索すると多くの朝活が開催されている。呼吸法や瞑想(めいそう)などで集中力と記憶力を向上させたり、脳を休ませたりするマインドフルネスの朝活に参加した。
講師は心理カウンセラー養成スクールを経営し、自らもカウンセラーとして活動する清水聡さん。10年ほど前から朝活を運営しており、「太陽の光を浴びるとセロトニンが分泌されて元気になる」と朝の大切さを強調する。
大学で専攻した心理学を「楽しく、分かりやすく、使いやすく」再構成し、伝えている。メンタルヘルス対策に取り組む企業が増えており、清水さんは企業内カウンセラーの必要性を強調する。
新入社員は五月病になりやすい時期。まず早起きし、余裕があれば朝活を始めてはどうだろうか。仲間もできる。ただ、よかったで終わるのではなく、学びを実践していきたい。
(2018/4/26 05:00)