[ 政治・経済 ]
(2018/6/13 11:00)
【クアラルンプール=時事】マレーシアのマハティール首相は12日、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画を中止する方針を表明したことに関し、「ある意味では延期された」と述べた。国の財政状況が改善すれば、高速鉄道を将来整備する可能性に含みを残した発言とも受け取れそうだ。東京都内でマレーシアの報道陣に語った。
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首相は、高速鉄道計画は「ある意味では延期されたが、現時点では再評価する必要がある」と強調。政府が巨額債務を抱えた現状では継続しない考えを改めて示した。また、「資金が不足していれば、われわれは実施を延期したり、事業範囲を見直したりできる」と指摘した。
一方、マレーシアのルーク運輸相は12日の記者会見で、高速鉄道計画についてシンガポールと交渉するため、自身と財務相、経済相が同国を訪れる意向を示した。具体的な時期については言及しなかった。
(2018/6/13 11:00)