[ オピニオン ]
(2018/8/9 05:00)
毎日のように「猛暑」「酷暑」の文字を見かけ、連呼を聞いたことだろう。京都では7月14日から14日連続の猛暑日(35度C以上)となった。食傷気味かもしれないが、京都からも暑い夏の話題をひとつ。
観光イベントの中止など各地でさまざまな影響が報告されている。7月は日本三大祭りのひとつ、祇園祭の月だ。17日はクライマックスの山鉾(やまほこ)巡行前祭(さきまつり)。24日は「あとのまつり」の語源と言われる山鉾巡行後祭(あとまつり)が行われた。
前祭、後祭ともに猛暑日の下で、24日の山鉾巡行の後に行われる予定だった花笠巡行が中止になった。花街の芸舞妓(げいまいこ)らが神輿(みこし)で練り歩くが、暑さが理由の中止は初めてという。
昔から京都では祇園祭、特に山鉾巡行の時期が最も暑いと言われてきた。個人的にもこの頃の暑さは覚悟している。
8月入り。待ち遠しいのが大文字で知られる16日の五山の送り火だ。夏が終わり、秋に向け過ごしやすくなる時期の始まり。だが近年は様子が違う。長期予報では9月も暑さが続く。祇園祭も五山の送り火もどちらも起源は平安時代と言われる。当時と今ではかなり気候は異なる。温暖化ということか。「あとのまつり」とならないよう、送り火を見ながら考えてみよう。
(2018/8/9 05:00)