[ オピニオン ]
(2018/8/22 05:00)
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の発展で注目されるマカオ。マカオ国際空港に近いコタイ地区にあるIR「ギャラクシー・マカオ」に行くと、宮殿のようなたたずまいに度肝を抜かれる。夜、ライトアップされたところを眺めると、まさに不夜城だ。
敷地内にはリッツ・カールトン、バンヤンツリー、ホテルオークラなどの一流ホテルがあり、スイートなどを含めて総客室数は3500室を超える。高級レストラン、ブランドショップ、映画館などのほか、巨大な流れるプールもあり、敷地内だけでも十分楽しめる。
24時間営業の広大なカジノフロアでは、大勢の観光客がスロットやバカラなどに興じる。現金をカジノ内で使うチップに交換する場所では、中国人が手にしていた札束の分厚さに驚かされた。チップの爆買いだ。
IR実施法が成立し、今後、IRが日本各地に建設される。大手IRの関係者は「多数の訪日観光客がIRを訪れることで、周辺地域にも大きな経済効果をもたらす」という。
だが、カジノを訪れる観光客はIR内で消費する気がしてならない。ギャラクシー・マカオの施設の充実ぶりを見る限り、果たしてIRに期待する関係者のもくろみ通りにいくのかどうか。
(2018/8/22 05:00)