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[ エレクトロニクス ]
(2018/8/23 17:30)
オーストラリア政府は、中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)と中興通訊(ZTE)が、次世代移動通信機器を豪州の通信事業者に提供することを禁止した。通信ネットワークのセキュリティーを巡る各国の綱引きがエスカレートする中で、中国勢にとって新たな打撃となる。
豪政府は23日、第5世代(5G)移動通信技術に関する新たなセキュリティー指針を通信事業者に示し、外国政府とつながりのあるサプライヤー企業はこの指針に抵触するリスクがあると警告した。モリソン財務相とファイフィールド通信相は共同声明で、5G技術について、従来の通信ネットワークのセキュリティー手続きでは、国家安全保障への脅威を防ぐには十分でないことを意味すると指摘した。
声明は華為とZTEには言及していないが、豪州の安全保障当局は、両社の5Gテクノロジー提供を禁止すべきだと勧告していた。
華為の豪部門は政府の声明発表後、「華為とZTEが豪州での5Gテクノロジー提供を禁止されたと政府から通知を受けた」とツイート。「消費者にとって極めて残念な結果だ。華為は5Gの世界的リーダーであり、豪州で15年近く安全で確かなワイヤレステクノロジーを提供してきた」とコメントした。
米当局は国家安全保障にとってリスクになり得る華為とZTEのような企業からの機器調達に通信事業者が連邦政府の補助金を使うことを禁止するよう提案。両社はそうしたリスクがあるとの主張に反論している。(ブルームバーグ)
(2018/8/23 17:30)