[ オピニオン ]
(2018/8/30 05:00)
明日は8月31日―。子どもの頃、あまり勉強が好きではなかったため、始業式を目前にやり残した宿題を必死の思いでこなしていた記憶がある。
この日は、「8(や)3(さ)1(い)」の語呂合わせで野菜の日でもある。最近、スーパーマーケットなどに行って気になるのは野菜の価格だ。昨年後半の天候不良により、今年の初めに野菜が高騰。ダイコン1本が400円という値札を見た時は目を疑った。しかしその後、価格は落ち着きを取り戻し、ホッとしていた。
それもつかの間。8月は記録的猛暑となり、さらに台風が相次いで日本を襲う。野菜に、再び手が届かなくなるのではと、野菜の生育・出荷動向が気になって仕方がない。
野菜の日にちなんで、カット野菜大手のサラダクラブ(東京都調布市)が『サラダ白書2018』を公表している。これによれば、野菜不足を意識している人は全体の7割に達し、その理由として多くの人が「野菜の価格が高いから」を昨年にも増して挙げたことが分かった。
最近では、価格が高くて野菜に手が出なくなるという事態に、子どもの頃に野菜嫌いで料理の中からよけたり、残したりしていた自分のことを思い出し、申し訳ない気持ちになった。
(2018/8/30 05:00)