- トップ
- 商社・流通・サービスニュース
- 記事詳細
[ 商社・流通・サービス ]
(2018/8/30 15:00)
29日の米株式市場でアマゾン・ドット・コムは4営業日続伸。米企業で2番目の時価総額1兆ドル(約111兆円)達成まで260億ドルに迫った。モルガン・スタンレーがアマゾンの売り上げ成長は引き続き力強いと指摘し、目標株価を引き上げた。
アマゾンの株価は2014年末から550%近く上昇し、その間に時価総額は約8000億ドル拡大した。米企業ではアップルが今月2日、初めて時価総額1兆ドルの大台を達成した。
モルガン・スタンレーは29日、アマゾンの目標株価を35%引き上げ、同じくFAANG銘柄であるアルファベットについても14%引き上げた。いずれもブルームバーグ集計のアナリスト調査で最も高い水準。これを受け、アマゾンの株価は一時3.4%、アルファベットも1.7%、それぞれ上昇した。
アマゾンの終値は1998.10ドル。年初来では71%値上がりし、S&P500種株価指数の構成銘柄のパフォーマンスでは5位につけている。
モルガン・スタンレーのアナリスト、ブライアン・ノワク氏は、アマゾンが広告やクラウド、「プライム」といった有料会員サービスから得る高マージンの売上高はかなり急速なペースで伸びている。同社の利益は一段と増加するだろうと、顧客向けリポートで指摘した。
グーグル親会社のアルファベットについては、10億人超のユーザーを誇る7つのプラットフォームを収益化する初期段階にすぎないと、ノワク氏は分析。アルファベットの自動運転テクノロジー部門ウェイモが送迎サービスを開始すれば、株価上昇に拍車がかかる可能性もあると記した。
両社とも先月、予想を上回る4-6月(第2四半期)決算を発表した後、アナリストによる目標株価の引き上げが相次いでいた。ブルームバーグの集計データによると、いずれの銘柄も「売り」を勧めているアナリストはいない。(ブルームバーグ)
(2018/8/30 15:00)