[ オピニオン ]
(2019/2/14 05:00)
インフルエンザが猛威をふるっている。インフルで会社を休む人が後を絶たない。それを裏付けるように厚生労働省によると、全国の患者が1月21―27日の1週間で医療機関当たり57・09人となり、過去最多を更新した。患者は約222万人と推計される。
この時期電車に乗っていると、咳をする人が珍しくない。「インフルエンザにうつるのではないか」と不安になる。かかりつけの医者によれば、インフルは、同じ空間にいるだけで感染する「空気感染」ではなく、「飛沫(ひまつ)感染」でうつる。
インフルを発症している人が、自分の口や鼻に触れると、手にウイルスがつく。その手で、ドアノブ・手すりなどさまざまな場所に触れる。さらに、その場所に触れた別の人が、手で口や鼻に触れるという繰り返しで、感染は広がっていく。
だからこそ「手洗い」は大事な予防策で、インフル予防の「一丁目一番地」と言える。マスクは、小さなウイルスを完全にはブロックできないものの、感染した人がつけていれば飛ぶ瞬間の粒は水分を含んで大きくブロックしやすい。
きょう14日は「予防接種記念日」。予防接種は有効策に違いない。それ以上に王道の手洗いやマスク着用を日頃から励行し、備えたい。
(2019/2/14 05:00)