[ ICT ]
(2019/5/18 05:00)
【ロンドン=ロイター時事】英対外情報部(MI6)のリチャード・ディアラブ元長官は16日、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)が安全保障上の深刻な脅威だと指摘し、英国は第5世代通信(5G)整備への同社の限定的な参入を認める決定を再考するべきだと訴えた。
トランプ米政権は、中国のスパイ活動に利用される恐れがあるとして、ファーウェイ製品を使用しないよう同盟国に呼び掛けている。ファーウェイは米国の主張を否定している。
しかし、英政府は5G網の「非中核」部分に限りファーウェイの関与を認めることで合意。最終決定は公表されていない。
英シンクタンク、ヘンリー・ジャクソン・ソサエティーのファーウェイ報告書に序文を寄稿したディアラブ氏は、「通信やデータを管理する力は社会や他国に影響力を及ぼすための手段となる」と警告。英国が「非常に機密性が高く重要なインフラ開発の一部」を中国企業に委ねようとしていることに強い懸念を表明した。
また、「中国には共産党指導部による統制から完全に切り離されて事業運営できる場所はない」とも述べた。
(2019/5/18 05:00)