[ ICT ]
(2019/8/14 05:00)
米連邦取引委員会(FTC)のサイモンズ委員長は、米フェイスブックを含む巨大デジタルプラットフォーム企業が競争を阻害していないかFTCが調査を進めており、必要なら過去の合併・買収(M&A)を取り消す形で分割に動く用意があると語った。
テクノロジーセクターの広範な調査を指揮するサイモンズ委員長は13日のインタビューで、企業の分割は難しい仕事だとしながらも、支配力のある企業を抑え、競争を回復する適切な改善策になり得ると発言した。
同委員長は「非常に厄介な仕事であるため理想的ではないが、そうしなければならないなら、そうすべきだ」と述べた。
サイモンズ氏は、デジタルプラットフォームの業界慣行を調査するテック特別チームを指揮しており、過去の買収が競争を阻害すると判断した場合、それらの取り消しに動く可能性がある。
事情に詳しい複数の関係者によれば、FTCはフェイスブックが競争阻害を意図してスタートアップ企業を買収したのではないかという点を含め、同社を対象とする広範な調査に着手した。フェイスブックによる写真共有アプリ運営会社インスタグラム買収(2012年)、対話アプリのワッツアップ買収(14年)をFTCは当時いずれも承認していた。
フェイスブックはコメントを控えている。共同創業者のクリストファー・ヒューズ氏など現在の同社に批判的な人々は、反トラスト法(独占禁止法)の執行当局に対し、それらの買収の承認を取り消すよう求めている。(ブルームバーグ)
(2019/8/14 05:00)