(2021/3/3 05:00)
人に感動を届けて、社会を変えていく
ユナイテッドピープル(福島県糸島市)は社会課題解決を目的に、社会問題・SDGsに関する映画の買い付け・配給・宣伝・制作しています。
大学時代にバックパッカーとして世界を旅した際、偶然紛争地であるパレスチナ自治区ガザに踏み入れました。そこで目撃したのは人々の安全が保障されていない、平和ではない実態でした。同じ時代を生きている中で、安心して明日を迎えらない人たちがいるという事態を受け、何かできることはないかと思い、寄付金サイト事業を経て、社会問題がテーマの映画事業を始めました。
映画事業を始めてから10年以上になります。当社の配給する映画は映画館での公開もしていますが、「cinemo」というサイトを通して上映会(自主上映会)サービスを行っています。主婦のグループや事業者(カフェ、百貨店、会社)など、ありとあらゆる人・組織がさまざまな映画の上映会を実施しています。場所さえあれば、どこでも映画上映するスペースになるので、屋上や浜辺など屋外での上映会も開催されています。
コロナ禍を受けてZoomでのオンライン上映会の実施や「cinemo.edu」という学校法人向け映画配信サービスを開始しました。在宅になった学生たちへの授業課題として、教職員の方に利用していただいています。
2020年には、フードロスをテーマにしたドキュメンタリー映画『もったいないキッチン』のプロデューサーを務めました。この映画を通じて、ナスのヘタのように普段捨ててしまっているものが食べられるという事実を知りました。見たその日から行動が変えられる映画になっています。
社会問題は決して人ごとではなく、人間一人ひとりの問題です。人間は心が変わると行動が変わっていく。社会問題を解決していこうという行動を起こしてもらうためには、体験をする必要があります。その心を動かすために、映画を通してさまざまな社会問題を疑似体験してもらい、行動につなげていってほしいです。
今後は映画を通して持続可能な社会に向け、社会問題やSDGsの本質に気づく人、気づいて行動する人を増やしたいです。こんなサステナブルな行動があると映画からヒントをあたえる。本質を伝えることができる映画を提供していきたいです。
【プロフィール】
ベロイト大経(米国)卒。NGO支援のための募金サイト「イーココロ!」の運営などを経て、現職。
ユナイテッドピープル ホームページ
cinemo(シネモ)
SDGsに向けて 私たちのACTION~Enter the E社長 植月友美氏~【地球環境特集より】
SDGsに向けて 私たちのACTION~長岡技術科学大学 国際産学連携センター UEA(エデュケーション・アドミニストレーター) 勝身麻美氏~【地球環境特集より】
【2/26付 本紙第二部「地球環境特集」】持続可能な未来へ
⇒ 「地球環境特集」は紙面PDFでご覧いただけます。(PCからご覧の方)
2020年10月、菅首相は就任後の所信表明演説で、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を掲げました。経団連も6月より脱炭素社会に向けた活動「チャレンジ・ゼロ」をスタートさせており、企業のイノベーションを後押しし、投資を働きかけています。
本特集においては、2050年CO2排出ゼロの達成に向かう産業界の取り組みを中心に、SDGsとビジネスの関わり方を紹介します。⇒ スマートフォンでご覧の方はこちらから紙面PDFをご覧いただけます
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(2021/3/3 05:00)