(2021/9/28 05:00)
上半期が終わろうとしている。この半年、取材相手と直接会って言葉を交わしたことはほとんどない。モニターや電話を通してのリモート取材ばかりだった。書き上げた記事には相応の手応えもあるが、どこか不満が残る。
新聞記者の醍醐味(だいごみ)の一つは、さまざまな人に会って話を聞くこと。政財界の代表をはじめ企業のトップや役所の幹部、各分野の専門家などなど。取材に関係した話はもちろんだが、雑談でのぞかせる個人的な趣味や人柄は魅力が満載だ。
担当が変わって取材対象でなくなっても、時間をつくって会ってもらえる取材相手もいる。中には定期的に会談の場を設けてくださる要人もいて、会うたびに刺激を受ける。
ワクチン接種が進み、新型コロナウイルスの感染者は全国的に減少傾向。月内にも各種の制限が緩和される可能性が高くなってきた。そうなればリアルの取材も、じっくり話を聞く懇談も可能になろう。
東京の緊急事態宣言が延長されるたびに、取りやめた会合は数知れず。しばらくの間、友人や知人との再会の約束を取り付けることに忙しくなりそうだ。感染対策はこれからも重要ではあるが、これを“うれしい悲鳴”と言わずして何と言おう。
(2021/9/28 05:00)
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