(2022/5/26 05:00)
新調したスニーカーの履き心地があまりにも素晴らしいので職場から徒歩で帰宅しようと思い立った。都心から南西を目指し、多摩川が見えてくればあと一息のはずだった。
ところが見慣れた景色にたどり着く前に、あえなく挫折。理由は携帯電話の地図アプリを使いこなせないことにあった。小さな画面上では、自分がどこに位置するのか、どちらの方向に進もうとしているのか、途端に方向感を失う。
歩き慣れない道や人波の中で操作することにも難儀した。これが災害時だったら果たして自宅までたどり着けるか、不安になった。公共交通機関がストップすれば、街をさまようことになるのは確実だ。
東京都が25日に首都直下地震の被害想定を10年ぶりに見直した。この中で見込まれる帰宅困難者は約453万人。平時にも帰宅できなかったわが身をみれば、この数に含まれることは間違いない。しかも災害は晴天や昼間に発生するとは限らない。
「備えよ、常に」。これを実践するために何が必要か。行き着いたのは紙の地図。一時避難施設の場所など必要な情報を網羅した帰宅支援マップがあった。これをバッグにしのばせることを、防災対策の一歩にすることにした。
(2022/5/26 05:00)
総合1のニュース一覧
- 東芝、取締役候補に「物言う株主」2人 来月の株主総会で選任(22/05/26)
- サントリー、酒類値上げ 10月から最大10%(22/05/26)
- 産学官で南栗橋駅前開発 東武鉄道など、埼玉・久喜市で街びらき(22/05/26)
- 環テックス、流機エンジと災害廃棄物分別システムのレンタル開始 亀山敏治社長に聞く(22/05/26)
- 荷重測定器、オンラインアップデートで最新機能拡張 イマダがユーザー支援サイト(22/05/26)
- カタチが変わる 激変エネ戦略(1)世界で“脱ロシア”鮮明(22/05/26)
- 日産、アルゼンチンでピックアップトラック増産 550人新規雇用(22/05/26)
- 岡本工機、30億円投じ精密歯車新工場 ロボ向け需要増対応(22/05/26)
- 産業春秋/歩いて帰ろう(22/05/26)