(2022/7/21 05:00)
欧州中央銀行(ECB)は21日の定例理事会で、政策金利を0・25%または0・5%引き上げることを検討する。ECBの利上げは11年ぶりで、0・5%幅の利上げならマイナス金利政策が終了する。
ユーロ圏の6月の消費者物価指数は前年同月比8・6%上昇と、目標の2%より4倍以上も高い。6月の理事会では7月に0・25%の利上げ方針が示されたが、急上昇する物価の抑制に向け0・5%幅の利上げ観測も強まっている。
ただ財政基盤が弱いイタリアなど南欧諸国に配慮し、0・25%の利上げにとどまるとの見方も。ユーロ圏は国により財政事情がさまざまで、米国ほどの金融引き締めには踏み込まないとの観測もある。
ECBに続き、米連邦準備制度理事会(FRB)は26、27日に開く会合で、通常の3倍となる0・75%幅の利上げに動くとの見方が有力だ。米国の6月の消費者物価指数は前年同月比9・1%上昇と、40年半ぶりとなる歴史的な上昇率を記録していた。
米FRBが1%幅の大幅利上げに踏み切るとの観測もあったが、東京株式市場では過度な利上げによる米国の景気後退懸念が後退しているようで、20日の終値は続伸した。米FRBの決定を注視したい。
(2022/7/21 05:00)
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