(2022/7/22 05:00)
終業式を前に鉢植えの朝顔を持ち帰る小学生を見かけた。振り返れば、夏休みが始まったばかりの今頃が最も心躍る瞬間だった。40日後には手つかずの宿題に後悔するのも恒例ながら、楽しい行事や遊びの計画を前に夏は永遠とさえ感じた。
コロナ禍で迎える3年目の夏。今の子どもたちの心模様は異なるのだろう。対策の強化と緩和の繰り返しに翻弄(ほんろう)され、さまざまなことを諦め、折り合いを付けながら思い出を刻んでいる。
目下、感染“第7波”が猛威を振るい、拡大傾向がどこまで続くのかさえ見通せない。全国各地で夏祭りや花火大会の再開が予定されていたものの、感染急拡大に伴い、関係者は対応に苦慮。規模縮小など影響が出始めている。
政府は新型コロナ対策の基本的対処方針を15日に改訂し「新たな行動制限を行うのではなく社会経済活動をできる限り維持する」と明記した。ただ、感染者がさらに増え、病床が逼迫(ひっぱく)すれば何らかの措置が必要になろう。
判断を左右するのは医療提供体制。通常医療に支障を来さないよう重症化を防ぐには、政府の施策では今のところワクチン接種の促進しか見当たらない。夏の情景を無味乾燥な療養生活にはしたくない。
(2022/7/22 05:00)
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