(2023/1/5 05:00)
年の初め。新しいカレンダーを眺めつつ、気になるイベントをチェックする。4月は子ども家庭庁発足と黒田東彦日銀総裁の任期満了。5月が先進7カ国(G7)広島サミット。9月に関東大震災100周年。10月はインボイス制度導入。
これらに混じってH3ロケットの打ち上げを注目している。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は先進光学衛星「だいち3号」を搭載した試験機1号機を、2月12日に種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。
開発が難航し、当初予定から1年の遅れ。世界最先端技術を搭載した新型エンジンも、11月に実施した本番さながらの試験をクリアした。昨年末にはJAXAの岡田匡史プロジェクトマネージャが現地からリモートで記者会見し、力強く「開発完了」を宣言した。
工学の極限に挑む宇宙開発は「技術力の精華」―すなわち国の研究開発の実力を端的に表すとされる。ましてH3ロケットは、日本ではじめて民間企業中心の開発だ。
昨年10月のイプシロンロケット6号機の打ち上げ失敗は記憶に新しい。液体ロケットであるH3を同列には論じられないが、この打ち上げで日本の技術力の高さを内外に示してもらいたい。成功を祈る。
(2023/1/5 05:00)
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