産業春秋/CESに見る、デジタル技術で溶け合うARとVR

(2023/1/10 05:00)

世界最大のデジタル技術見本市CES。8日の閉幕を前に基調講演をオンラインでのぞいてみた。

「AR(拡張現実)は前途有望な分野」。こう話すのは米半導体大手AMDのスーCEO(最高経営責任者)。協業先でARヘッドセットを開発する米マジックリープのCEOは血管の3次元マップを眼前に映し、医師が心臓カテーテル治療を行う医療応用を紹介した。

AR/VR(仮想現実)ヘッドセットはメタバース人気と相まって市場拡大が期待され、今年後半には米アップルの市場参入も囁(ささや)かれる。報道によるとアップルは物理的なダイヤルを回すことで周囲の現実世界と仮想世界の見える割合を変えられる製品を開発中という。

一方で独BMWのジプセCEOは「モビリティーの未来は電気、サーキュラー(循環型)、そしてデジタルだ」と断言。「感情に訴えるデジタル体験」の頭文字からDeeと名付けたコンセプト車では、スライドバーをなぞると車内で体験できる内容が現実から完全な仮想世界まで4段階で変化する。

偶然にもアップルと方向性が似た感じ。今後は現実と仮想を行き来するユーザー体験を、どう魅力的に提示するかが製品の競争軸になるのかもしれない。

(2023/1/10 05:00)

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