産業春秋／オープンファクトリーで盛りあがれ！

モノづくりのまち・東大阪が舞台のＮＨＫ連続テレビ小説「舞いあがれ！」もいよいよ終盤。先週はオープンファクトリーを通じて住民との交流を深めようと主人公が奮闘するシーンが登場した。

そのオープンファクトリーで有名なのが新潟県の一大工場見学イベント「燕三条　工場（こうば）の祭典」。芸術祭か地域ムーブメントのような発展を遂げ、見学者の通年受け入れに向けた準備も進む。

仕掛け人の山田立氏（玉川堂番頭）は福島県郡山市で開かれた「東北オープンファクトリーフォーラム」で、「とりあえず３社でもいい」とオープンファクトリーの始め方を助言。「足元の宝に気づき磨き上げることが大事。ＳＮＳで発信するうちにいろんなものが変わっていく」。

大阪府内８地域の中小が参加する「ファクトリズム」の松尾泰貴氏（友安製作所執行役員）も「自由に楽しく、自分ごとにすることで地域にワクワク感を広げる。それがまちや人、工場を元気にする」と言い切る。

東北でも２２年に初開催された岩手県遠野市と郡山市で、２回目に向け動き出した。自分たちの存在感を際立たせつつ、さまざまなつながりを生むのは祭さながら。オープンファクトリーで盛りあがれ！