【早読み特選】ドコモ、マネックス証を子会社化 投資に本格参入

(2023/10/4 17:00)

  • ドコモは24年のNISA拡充で高まる投資機運を取り込み、自社経済圏の拡充につなげる

NTTドコモは4日、マネックス証券を連結子会社化することで投資分野に本格参入すると発表した。ドコモが持つ約9600万の会員データとマネックス証券のデータを掛け合わせた顧客情報管理(CRM)システムを構築し、顧客に最適な金融商品を提案。2024年の少額投資非課税制度(NISA)拡充で高まる投資機運を取り込み、自社経済圏の拡充につなげる。

ドコモは2024年1月4日をめどに、マネックス証券が株式移転して設立する中間持ち株会社の株式の約49%を保有する。中間持ち株会社の社名は「ドコモマネックスホールディングス」。取締役の過半数を指名する権利をドコモが持つこともあり、中間持ち株会社、中間持ち株会社の子会社であるマネックス証券はドコモの連結子会社となる。

ドコモのスマートフォン決済サービス「d払い」のアプリケーションを通じて、投資初心者でも使いやすい資産形成サービスを提供する。取引や残高、口座開設に応じて「dポイント」を還元する仕組みも整える。

携帯電話業界では、KDDIが携帯通信のデータ容量使い放題と金融サービスの利用で金利やポイント還元率を優遇する料金プランの提供を9月に始めるなど、スマートフォンを軸にした自社経済圏の拡大に向け通信と金融を融合した取り組みが加速していた。

(2023/10/4 17:00)

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