働き方相談/【Q】部下と話す時間が取れない

(2023/10/24 12:00)

【Q】部下と話す時間が取れない

管理職をしています。部下と話さないといけないと思っていますが、自分の仕事が遅れるのではないかと気になり、正直、話すことができていません。どう対応するといいのでしょうか。 

【A】対話優先し業務を選択

多くのプロジェクトや人と関わる立場になると、対話の時間が十分に取れないと感じることはあると思います。ただ、あえてストレートに言いますと、コミュニケーションは覚悟です。話せていない理由は、単純に他の業務を優先しているからです。本当に大切だと感じるのであれば、部下の人とのコミュニケーションを先にスケジュールに組み込み、優先してください。

もちろん、予期せぬトラブル対応などで時間が取れないこともあります。その際、あらためて考えていただきたいのが、「今やっている業務は、目標達成のために本当に必要なのか?」「やる価値があるのか?」です。そして、やめても深刻な問題にならないのであれば、やらないでください。

人は「より良いものを」という思いで、やることを増やします。また、既存業務のやり方を見直すマインドがなければ、「今までやっているから」「誰も何も言わないから」といった意味不明な理由でやることが増え続けます。そのため、やることを見直し、減らそうとすることが重要です。

また、一人で全てをこなすのではなく、他のメンバーに任せたり、人工知能(AI)やITツールを活用して業務を自動化したりすることも大事です。これにより、リーダーとしての役割を果たす時間を確保できるようになります。

最後に、話す時間と集中して仕事をする時間を明確に区別したり、メールやチャットツールなどの非同期のコミュニケーションを有効に活用したりして、効率的に時間を使っていきましょう。

◇経営アドバイザー 飯田剛弘

ビジネスファイターズ 合同会社 CEO/マーケティング・ワンストップ支援、デジタル変革(DX)の推進や人工知能(AI)、チャットGPT活用の経営者向け研修も行う/中小機構やあいち産業振興機構でアドバイザー/著書に『令和上司のすすめ』(日刊工業新聞社)など7冊。

(2023/10/24 12:00)

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