日産、ブラジルに865億円投資 新型SUV生産

(2023/11/8 17:00)

日産自動車は8日、2023―25年にブラジル事業に最大28億レアル(約865億円)を投資すると発表した。リオデジャネイロ州のレゼンデ工場で新型スポーツ多目的車(SUV)2車種と同車種などに搭載する新型ターボエンジンの生産を始める。SUVのうち1車種は同工場で生産している「キックス」の新型車で、25年までにブラジルや南米市場に投入する。

  • 現地7日にレゼンデ工場(リオデジャネイロ州)で開いたブラジルの創業23周年記念式典(手前中央が内田社長)

現地時間7日に同工場で、ブラジルでの創業23周年を記念する式典を開き、州知事や政府関係者と、従業員2400人が参加した。内田誠社長は「ブラジルと南米のニーズを考慮して、今後数年間の変革を確実なものにするための現地戦略を策定した」と説明。今後、同工場を南米など20カ国以上に輸出する車両を生産するハブ工場としていく考え。ブラジルと南米では26年までに市場シェア7%を目指す。

レゼンデ工場は14年に稼働して、小型車「マーチ」から生産を開始。現在は主にブラジルと周辺国向けのキックスを月5000台程度生産していると見られる。22年に2シフト制を導入して雇用を増やしたほか、現地のサプライチェーン(供給網)も拡大している。今回の投資額を含めるとレゼンデ工場への約10年間の投資額は62億レアル(約1915億円)となる。

(2023/11/8 17:00)

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