(2023/12/26 17:00)
経済産業省は26日、2023年度の国内粗鋼生産量が前年度比0・3%増の8810万1000トンと2年ぶりに増える見通しを発表した。日本鉄鋼連盟は23年度は22年度(8784万トン弱)比減少と予想しており、経産省の松野大輔金属課長は予想が分かれたことに「大きな違いはない。産業機械向けは中国、欧州など外需の影響を受けやすく、下振れリスクもある」と述べた。
23年度が8810万トン程度なら2年連続の9000万トン割れとなる。足元では部品供給不足の影響を受けた自動車向けが堅調に回復しているが、建設業、産業機械用や輸出は低調ぶりが続いている。
経産省の発表では、23年10―12月期の粗鋼生産実績見込みは、前年同期比4・4%増の2235万トンで8四半期ぶり増。24年1―3月期は同1・7%増の2198万トンで2四半期連続増の見通し。
一方、24年1―3月期の鋼材需要見通しは同0・5%減の1992万トン。うち内需は同1・5%減、外需は同1・4%増。鋼種別では普通鋼が同1・4%減、特殊鋼が同3・3%増。「建設業や車以外の製造業は需要の弱さが下押しする。欧州・中国の経済動向から消費が下振れする可能性もある」(金属課)としている。
(2023/12/26 17:00)
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