桜井正光氏（元リコー会長・社長、元経済同友会代表幹事）死去

• 

リコー会長・社長や経済同友会代表幹事などを歴任した桜井正光（さくらい・まさみつ）氏が１月２４日、急性気管支肺炎のため死去した。８２歳だった。葬儀は近親者で行った。お別れの会などの予定はない。

桜井氏は１９４２年生まれの東京都出身。６６年に早稲田大学第一理工学部を卒業後、リコーに入社した。研究開発のほか、欧州の工場、販売統括会社の立ち上げなど幅広い経験を持つ。９２年に取締役資材本部長、９４年に常務などを経て９６年に社長に就任した。副社長、専務ら上席役員８人を飛び越えての抜てき人事となった。当時技術畑出身の社長は同社として初めてだった。２００７年に会長、１３―１７年まで特別顧問を務めた。

複写機がアナログ方式からデジタル方式に切り替わり、競合との競争が激化する中、それまでの「販売のリコー」から「技術のリコー」を確立した。

０７年から１１年まで経済同友会代表幹事を務めた。また、日本気候リーダーズ・パートナーシップの初代代表にも就くなど精力的に取り組んだ。