産機受注、1月14%増 2カ月連続プラス

(2024/3/14 17:00)

内需底堅く外需も復調

産業機械の受注環境で、内需の底堅さとともに外需も復調傾向が出てきた。日本産業機械工業会(産機工)が14日発表した1月の産業機械受注高は、前年同月比14・5%増の3715億7100万円となり、2カ月連続で前年同月を上回った。内需は製造業向けがけん引し、同8・6%増の2053億900万円と5カ月連続の増加。外需はアジアが伸び、同22・9%増の1662億6200万円と2カ月連続で増えた。

産機工は「内需の製造業は2023年度累計ではマイナスだが、足元は明るい兆しが出ている」(事務局)と分析。外需については「連続のプラスは23年2月までの6カ月連続プラス以来」(同)と指摘する。

内需は製造業向けが同31・9%増の993億2800万円で、3カ月連続の増加。17業種中、増加となったのは4業種にとどまったが、鉄鋼業で脱炭素関連の大型受注があり、製造業全体のプラスに寄与した。非製造業向けは同7・2%減の516億9700万円。比重の大きい電力業が微減だったほか、卸売業・小売業や、ガス業界などのその他非製造業が不振だった。

外需と関連性の高い主要約70社の輸出契約高は、同20・6%増の1527億7400万円だった。8地域中、増加となったのは3地域。アジアは同12・8%増の1163億1100万円で2カ月連続の増加。アジアに含まれる中国がプラスチック加工機械、金属加工機械を中心に伸びた。中国単独も2カ月連続で増加した。アジアの中国以外も好調だった。

北米は同4・4倍の223億2900万円。中東は同2・5倍の90億7200万円。両地域とも風水力機械が伸び、2カ月連続の増加となった。欧州は同51・6%減の34億2100万円で、4カ月連続で減少した。

内外需の機種別は、内需は増加が5、減少が7。外需は増加が7、減少が5。

(2024/3/14 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン