産業春秋/円安をチャンスに輸出を始めませんか?

(2024/5/8 05:00)

7日の東京外国為替市場の円相場は、再び円安が進み、1ドル=154円台半ばで推移した。3日のニューヨーク市場では同151円台まで円高が進んでいたが、ジリジリと約34年ぶりの円安水準に戻ってしまった。

3日のニューヨーク市場で同153円台から同151円台へと円高が進んだのは、政府・日銀による為替介入ではないらしい。米国の4月の雇用統計が事前の予想を下回り、インフレリスクが低下した影響が大きい。

米国の利下げ観測が再び高まったことで日米金利差の縮小が意識されたという。だが円高への流れは長続きしない。米国の利下げ観測も、政府・日銀による円買い介入への警戒感も、円安を食い止めることができない。

「円安をチャンスに輸出を始めませんか?」。経済産業省は2022年12月から「新規輸出1万者支援プログラム」に取り組んでいる。新たに輸出に挑戦する企業を掘り起こすため、専門家による相談や、輸出用の商品開発などへの補助、さらに輸出商社とのマッチングなども行う。

中小企業にとって円安は輸入原材料の高騰などマイナス面ばかりが強調されがちだ。だが円安は収益構造を強化する好機でもある、との発想も併せ持っては。

(2024/5/8 05:00)

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