パナソニックエナジー、商用EVの車載電池参入 ノルウェー社の米向けトラックに供給

(2024/5/20 17:00)

  • 今年後半にヘキサゴンの米テキサス州の新工場で量産開始する米国向け大型EVトラック「Tern」

パナソニックエナジーは20日、電気自動車(EV)商用車向け駆動用電池市場に参入したと発表した。第1弾としてノルウェーのヘキサゴンプルスが2024年後半に米テキサス州の新工場で量産を開始する同国向け大型EVトラック「Tern」用に円筒型リチウムイオン電池(LiB)を供給する。既にパナエナジーの日本の工場から供給を始めた。Ternの電池サプライヤーはパナエナジーのみで、同トラックは30年までに1万台の販売目標を掲げている。

パナエナジーがTern向けに供給開始したのは円筒型LiB「2170」で、供給量は非公表。同社が電池セルを供給し、ヘキサゴンがモジュール化を担当する。26年以降は、パナエナジーが米カンザス州に建設中の新工場から電池を供給する計画だ。

Ternは日野自動車が北米向けに生産する大型ボンネット型トラック「XLシリーズ4×2」のシャシーをベースに、ヘキサゴンがバッテリーパック、周辺機器、ソフトウエアなどを搭載してEV化する。航続距離は約230マイル(約370キロメートル)で米国の「クラス8セグメント」のEVトラックの中でトップクラスという。日野自の米国販売子会社である日野モータースセールスU.S.A.は、Ternの独占販売契約をヘキサゴンと結んだ。

パナエナジー製電池のエネルギー密度の高さや耐久性、米テスラといったEVメーカーへの供給実績などが評価され、Ternでの採用につながった。パナエナジーは今後も米国のEVトラック市場が拡大するとみて電池の拡販を進める方針だ。

(2024/5/20 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン