昨年度の産機受注、6%増5.5兆円 2年連続プラス

• 

日本産業機械工業会（産機工）が２０日発表した２０２３年度の産業機械受注額は、前年度比６・０％増の５兆５８２１億円となり、２年連続で前年度を上回った。過去１０年では１４年度（６兆７５１億円）に次ぐ２番目の高水準。内需は製造業が３年ぶりに前年を下回ったものの、非製造業が電力の増加などを背景に増加し、同１５・５％増の３兆９４７６億円で３年連続の増加。外需はアジアや中東、アフリカなどの減少により、同１１・６％減の１兆６３４４億円となった。

内需の製造業は同０・４％減の１兆３２８３億円となった。１７業種中５業種がプラスで鉄鋼や自動車、化学工業などが伸びたが、非鉄金属や業務用機械、電気機械などは減少となった。非製造業は同５０・７％増の１兆３４３１億円で４年ぶりに増加に転じた。火力発電設備のリプレース案件などがあったことから、電力は同２・２倍の９３８０億円と大きく伸びた。

官公需は同８・５％増の８８９５億円で５年連続の増加。降水対策工事や港湾クレーンの導入、発電向け案件が寄与した。