双日、サウジアラビアで地域冷房参入 現地社と合弁設立

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双日は２２日、サウジアラビアの電力会社ファス・エナジー・フォー・トレーディング・カンパニー（ＦＡＳ）と同国で地域冷房事業を共同展開する契約を締結したと発表した。両社が出資する合弁会社を同国に設立し、熱供給設備で製造した冷水を複数の建物に対して効率的に供給する事業などを展開する。米国や豪州で省エネルギー診断サービスを手がける双日の知見を生かし、人口増加が見込まれるサウジアラビアの二酸化炭素（ＣＯ２）削減需要を取り込む。

合弁会社への出資比率は明らかにしていない。ＦＡＳはサウジアラビアの大手財閥サウジ・ファス・ホールディング（ＨＤ）傘下にあり、同ＨＤが建設中の施設向け冷気供給サービスを足がかりに地域冷房事業の拡大を目指す。

双日が同国で地域冷房事業を手がけるのは初めて。双日は近年、米国や豪州の省エネ診断サービス会社を買収し、再生可能エネルギーなどを組み合わせた複合的なエネルギー事業を展開している。