(2024/5/22 12:00)
TDKは22日、2026年度を最終年度とする3カ年中期経営計画を発表し、売上高を26年度に23年度比18・8%増の2兆5000億円に引き上げる目標を示した。電動車(xEV)や人工知能(AI)を搭載した端末の普及を見据え、二次電池や受動部品、センサーなどで高付加価値品への投資を加速する。戦略投資は3年間で前中計期間(21-23年度)比2・8倍の1500億円を計画し、長期的な成長を見据えた既存事業の拡大やM&A(合併・買収)などに充てる。
設備投資額は3年間累計で7000億円(21-23年度は約7856億円)を見込む。内訳として電池を含むエナジー応用製品事業に3200億円を充て、シリコン負極の小型二次電池をはじめとした高付加価値品に重点的に投資する。積層セラミックコンデンサー(MLCC)を含む受動部品事業には2000億円を投じ、特に車載向けの受動部品の生産能力を拡大する。
投下資本利益率(ROIC)は26年度に23年度比2・7ポイント増の8%以上に引き上げることを目指す。ROICなどの収益性の指標と、事業の将来性の2軸で成長領域を判断する「事業ポートフォリオマネジメント」を進め、キャッシュフロー経営を強化する。斎藤昇社長は「先手のポートフォリオマネジメントを強化していく」と語った。
(2024/5/22 12:00)
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