産業春秋/ハラスメント対策が必要な社会

(2024/5/22 05:00)

「うちの会社、セ・リーグとパ・リーグがあって」―。社内にプロ野球12球団を応援する会があるのかと思ったら「ハラスメントの話」という。セクハラとパワハラの頭文字をとった仲間内の通り言葉だそうだ。

リーグを付けるのは、周囲で常態化しているからなのか。さまざまな形態のハラスメントが頭に浮かぶ。通り言葉にすれば米メジャーリーグに当てはまるものもある。

ハラスメントが頻繁に耳に入る中、防止に向けた法制化が進む。労働施策総合推進法の改正で、2020年6月から事業主にパワハラ防止策を講じることが義務化された。政府が6月にまとめる経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)には、カスタマーハラスメント対策が盛り込まれる。

カスハラは取引先などに過度な要求や不当な言いがかりを付けること。飲食店で居合わせたことがある。「カネ払っているのに○×△」と執拗(しつよう)に詰め寄っていて、理不尽さに店員が気の毒になった。

実際にカスハラで傷つき仕事を辞めた話も耳にする。ネットで悪評を立てられたという2次被害も。カスハラは矢面に立つ従業員だけでなく事業主も損害を被る。「○○ハラ」がこれ以上増えないことを祈りたい。

(2024/5/22 05:00)

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