インタビュー/愛知キャピタル・近藤芳光氏 「目的のため互いに高め合う」

(2024/6/4 05:00)

東海地域の地方銀行が相次いで投資専門子会社を立ち上げている。地元企業の事業承継や事業再生、スタートアップの成長の支援に有用だからだ。愛知銀行は2022年に愛知キャピタルを設立したが、ベンチャーキャピタル(VC)の歴史は長い。愛知キャピタルの近藤芳光副部長に聞いた。

―どんな仕事内容ですか。

「愛知キャピタルは現在4本のファンドを運営している。ベンチャーファンドとスタートアップファンドが計3本。1本が事業承継ファンドだ。当社では私を含め4人でファンドの営業や運営、管理に当たっているが、私以外はベンチャーファンドで経験を積んだ1人、愛知銀行、中京銀行からが各1人。3人は事業承継にはあまり経験がないので、私が事業承継ファンドをメーンで見ている」

―どんな経歴が生かされていますか。

「06年から08年に出向してベンチャーファンドを手がけた後、22年まで愛知銀行で事業承継支援やベンチャー支援などに携わった。VCと事業承継の両方の経験を持つ人は限られており、お役に立てればと思う。一つの会社なので管理業務もしている」

―メンバーは自分より若いですが、どう接していますか。

「教えるというより伝えるという感じだ。私が学んでいることも多い。実際のところ、VC業務は08年以降約14年のブランクがあるので、投資する時の契約内容や形態、種類や方法は変わっている」

―うまく進めていくこつはありますか。

「愛知キャピタルが出資することで銀行業務が濃くなり、グループで高度化していくことが重要。ただ単に自分の方が年上だ、役職が上だ、ではなく、この目的のためにお互いに刺激し合って高め合っていければいい。同じ方向を目指す仲間として敬意を持って接するということだ」

―モチベーションを保つには。

「プライベートでも楽しみを持つこと。今はドライブとゴルフ。スタンプブックを持って道の駅巡りをしている」

(2024/6/4 05:00)

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