日立と米マイクロソフト、生成AIで連携 3年で数十億ドル規模

(2024/6/4 17:00)

日立製作所と米マイクロソフト(MS)は4日、生成人工知能(AI)を活用した社会変革を加速するため、今後3年間で数十億ドル規模を見込む協業を進めると発表した。MSのクラウド上で利用可能なAIサービスなどを日立のIoT(モノのインターネット)技術基盤「ルマーダ」のソリューションに組み込み、エネルギーやモビリティーといった産業分野の変革につなげる。

  • 生成AIの活用でエネルギーなどの産業分野の変革を図る(イメージ)

日立の小島啓二社長は「今後、さらに重要になるフロントラインワーカー(現場の作業員)の生産性向上に向け、これまでの取り組みを深化させるとともに、社会インフラの領域へと拡大し、生成AIを適用することで社会イノベーションをさらに加速していく」とコメントした。

具体的にはMSと連携しつつ、日立グループ全体でAIによる変革を推進し、業務の効率化やアプリケーション開発の生産性向上、カスタマーサービスの高度化などを進める。鉄道事業子会社の日立レールでは生成AIによる予防保全機能などを開発していく。

また、ルマーダに生成AIを積極的に取り込み、新たなデジタルソリューションを開発してエネルギー業界などで効率化の推進や収益性の拡大を支援する。このほか、AIに起因する環境負荷の低減やデジタル人材の育成なども推進する。

(2024/6/4 17:00)

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