トヨタ本社に立ち入り検査 国交相「厳正に対処」

(2024/6/4 17:00)

  • トヨタ本社工場に立ち入り検査する国交省職員

国土交通省は4日午前、国が定めた基準とは異なる方法で試験を実施したと報告したトヨタ自動車に対し、道路運送車両法に基づき本社(愛知県豊田市)に立ち入り検査に入った。5月31日にトヨタが提出した書類やデータの事実確認、品質担当者への聞き取りなどを進める。

トヨタとホンダ、マツダ、スズキ、ヤマハ発動機の5社で「型式指定」の認証不正が明らかになり、国交省はまずトヨタから検査に入った。「現在生産している車両が3車種あるため」(同省)だ。トヨタは4日午前に主要な仕入れ先(サプライヤー)へ説明会を実施。発覚した事案の詳細を説明した。

同日、閣議後に会見した斉藤鉄夫国交相は「事実関係の確認を行い、結果を踏まえ道路運送車両法に基づいて厳正に対処する」と語った。認証業務の複雑性については「日本の型式指定制度は国連の自動車認証制度の枠組みと調和したもの。手続きは常に見直してきた」と説明した。

ただ、ある材料加工メーカーの首脳は「厳しい試験をしていることが、不正というのは納得できない。壊れないのが日本の自動車業界の強み。今回の場合、不正と騒ぎ立てても誰も得をしない」と指摘する。

(2024/6/4 17:00)

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