(2024/6/26 17:00)
日立建機は26日、油圧ショベル部品を3次元(3D)モデル化した「3Dパーツカタログ」の活用を国内で始めたと発表した。平面の2次元(2D)カタログイラストよりも特定部品を素早く検索でき、顧客への迅速な説明対応が可能になる。社内での試行では検索時間を2Dカタログに比べて約20%短縮できたという。販売台数の多い12トン級と20トン級の「ZAXISー7」シリーズから始めて順次、扱い機種を増やす。
パーツカタログは国内販売会社の日立建機日本(埼玉県草加市)の営業担当者や代理店など全国で約4000人が活用している。油圧ショベルの構成部品は大型機種では数千点に及び、同じホース部品でも径や長さが違うものなど多数の種類がある。
平面イラストでは、それらの部品が分解された状態で固定的に表示されており、実際に目にする建機や部品とイメージを合わせることが難しい。そのため、顧客からの問い合わせ対応でも同社との間で認識違いが発生するケースもあった。
3Dカタログの活用により、この課題を解消する。20トンショベルの場合、パーツカタログに掲載している2000種類、8000点以上の部品を3Dモデル化。一つの画面でまとめて部品を確認できる。海外での活用も検討する。
(2024/6/26 17:00)
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